小坂農園(長野県山ノ内町):小坂隆さん 〈2014年11月1日〉
■りんごの町の小坂農園
小坂さんの農園は長野県の志賀高原の近くの山ノ内町にあります。金沢からは、北陸自動車道、上信越自動車道を乗り継ぎ、約3.5時間。山ノ内町に着くと、道の両側一面にりんご畑が広がり、赤く熟したりんごが枝もたわわになり、まさに「りんごの町」という印象です。
小坂さんは、りんご栽培には肥料を一切入れないで栽培されています。肥料を入れると木の根が浅く張ってしまうけれど、肥料を与えないことで、リンゴの木が地下深く根を張り、地下深い所の養分をしっかり吸い上げ、丈夫な木になるそうです。畑で「青林」(せいりん)という新種のりんごを試食させていただき、あまりの美味しさに感激し、ぜひ企画しようということになりました。
■新しい品種の開発に意欲を燃やす小坂さん
畑に入ってまず気がついたのは、地面に敷かれた反射シート。これを敷くことで、太陽の光が反射し、リンゴの実の色づきを良くする効果があるそうです。
小坂さんは2代目の果樹農家で、長野県の「エコ・ファーマー」に認定されています。ご両親と奥さんの4人で果樹と野菜の栽培をされています。(リンゴの作付面積は1.2ヘクタール)
小坂さんは、以前は農協経由で生協に出荷していましたが、出荷量や価格が流通の都合だけで決められる流通方法に疑問を感じ、農家の思いを消費者に直接伝えることができる販売方法を模索し、消費者グループへの販路を開拓してきました。現在、りんごをはじめ、ブルーベリー、プルーン、桃、ぶどう、かりん、洋ナシなどの果物のほか、野菜も栽培していらっしゃいます。この日は、採れれたての大きなブドウをいただきました。
(エコポスト2014年11月4回より)