菊理農園(竹又町)安田健悟さん 〈2014年5月20日〉
■菊理農園の完熟トマト
菊理農園」は、石川県と富山県の県境近くの山里、金沢市竹又町にあり、畑からは医王山や富山県の南砺市が眺望でき、まさに「天空の畑」です。標高300mで、冬は畑に入れないほどの積雪になるそうです。しかし、寒暖の差が激しいこの地で採れる野菜はぎゅっと旨味が凝縮して、美味しくなるそうです。(昨年試食したトマトは瑞々しくてとても美味しかったです。)
金沢市出身の安田さんは、農家や農業学校で農業研修された後、2010年10月に金沢市の紹介でこの地に入植されました。今年で4年目を迎え、ビニールハウス4棟と路地の畑で、大玉トマトの「桃太郎」、ミディトマト「華小町」、ミニトマトのほか、きゅうりや小松菜などを栽培されています。
■土壌微生物を使った土づくり
肥料はウズラの糞、魚カスのペレット、落ち葉、ヌカ、ワラ、貝殻などのほか、杉の木のチップを一年間寝かせて作った腐葉土に、キノコ菌を培養した堆肥(畑の微生物の餌となり多様な土壌微生物の棲みかとなる)やカビによる病気対策として納豆菌を使っています。納豆菌は糸状菌(カビ)の細胞膜を分解する酵素を持っているそうです。
通常のトマト栽培では枝を7、8段くらいまで伸ばして、1本の木からたくさんの実を採りますが、安田さんは、3段くらいまでにし、7月末で1回目の収穫を終え、次の苗を植え、8月は収穫を休み、9月頃から第二弾の収穫を開始し、11月末頃まで収穫されるそうです。
(エコポスト2014年6月4回より)