5月6日の田植えから3週間、地力豊かな米泉農園の田んぼには、育ち盛りの可愛いイネたちの姿がありました。しかし傍らには、イネに必要な養分を横取りしてしまう大敵、コナギとホタルイも背丈を伸ばして勢力を拡大中。これから数週間、こうした雑草たちから大切なイネを守るために、平田さんたちは草取りに精を出します。

農薬を使用しない米泉農園では、昔ながらの「らちうち機」と、平田さんお手製の「チェーン除草機4」を巧みに操り、人力で除草します。オルター金沢スタッフの澤田、吉藤も草取体験に伺いました。

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●らちうち
回転歯が対になった手押しの除草機です。
イネとイネの間を通して土を起こし耕すことで、雑草を抜き取ります。

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▲らちうちと奮闘中の澤田
「イネを倒さないように、らちうち機と、自分の足に気を配りつつ・・・でも素早く歩かないと、こうしてズホッと足をとられてしまう・・・配送トラックを操る方が、僕には向いています(笑)」

おしゃべりな澤田が、思わず無口になるほど真剣な様子。
機具がアルミ製に代わり、これでも昔よりは遥かに扱いやすくなったそうです。

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●チェーン除草
チェーンが簾のように繋がれた機具を、ずるすると引きずりながら田んぼを歩きます。
実はこれ、タイヤのチェーンで作った平田さんお手製のもの。

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▲格好だけはきまっている吉藤ですが・・・
「左右バランスをとるのが難しい。チェーンの動きに気をとられると、まっすぐ歩いているつもりが、どーしても斜めになってしまう」

パッシャ、パッシャと辺りに響くのは水音だけ。
体力的にはきつい仕事ですが、機械音が一切聞こえない中での、自然との対話はとても気持ちがいいもの。人間の歩く早さはゆっくりなので、オタマジャクシなど田んぼの生き物も上手に逃げて傷つけることもありません。チェーンが通過すると、イネがくたっと倒れますが、ものの数分でちゃんと起き上がります。肥沃な土壌で育つ、イネの力強さを実感しました。

余すところ無く雑草を取り除くために、縦にらちうち、横にチェーン、2つの除草機を、格子状に2回通します。米泉農園では、これから7月上旬までの晴れた日は、ほぼ毎日この作業を行います。

皆さんも、米泉農園の田んぼで昔ながらの自然にやさしい除草を体験してみませんか?
事前にご連絡いただければ、いつでも田んぼの見学と草取り体験ができますよ☆

●注文は6月3回の通常注文書にて承ります。
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いのちと食べもの自然宅配便 オルター金沢

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